2016.11.02
再開! 伐採ワークショップ 「与作ツアー」
月齢伐採、葉枯らし乾燥、100%天然乾燥の木材を皆様に提供している「天竜TSドライ」
TSドライは、遠州、浜松の最北端、水窪町(浜松市天竜区水窪町)で木材の伐採と製材を行っています。

「 made in misakubo 」
地元、水窪の山林で育った木を、地元水窪の製材所で加工し、一般ユーザーさんや、大工さん、工務店さん、設計事務所さん等に直接販売を行っています。
月の暦に沿って伐採し、葉枯らし乾燥という、伝統的な林業の乾燥方法を続けています。
昨年、その生涯を「天竜の森」に捧げた榊原正三氏が亡くなり、開催できなかった「与作ツアー」を、再開いたします!!
今回の「与作ツアー」では、10センチ~15センチ程度の細い木の間伐ワークショップ と 実際に木材として家づくりに使う、樹齢70年以上の木の伐採を見学します。
そして丸太から木材へと製材され、丁寧に天然乾燥している様子もご覧いただけます。
お昼は、あわ、ひえなど、伝統的な食材を雑穀料理として提供している「つぶ食 いしもと」さんより「雑穀のオカズ」をケータリング。山の中で食します。
木の家づくりやリフォーム、木の家具や雑貨づくりなどに興味のある方、ご家族やお友達などを誘って、水窪へ木を伐りに来ませんか? 天然乾燥の木材に興味のある、大工さん、工務店さん、設計事務所さんも歓迎したします!
※尚、定員オーバーの場合は、木材利用、活用をご計画の方を優先させていただく事がございます。あらかじめご了承ください。
・開催日時/2016年11月19日(土) 10:30集合 小雨決行
・集合場所/天竜T.S.ドライシステム協同組合(静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家3818-11)
電話:053-987-2864
・参加費用/1人 2,000円(中学生以下無料) ※定員:20名
・申込み/11月14日(月)締め切り ※キャンセルは 11/17(木)まで、それ以後キャンセルの場合は、参加費用をいただきます。
お名前、参加人数、年齢、住所、※参加理由 を記入のうえ
mail: ts-dry@lagoon.ocn.ne.jp もしくは
電話: 053-987-2864 にてお申込み下さい。
FAX: 053-987-2878
<スケジュール>
10:30 受付開始
10:45 伐採体験現場へ出発
11:30 伐採体験現場到着 お昼御飯(つぶ食いしもとからケータリング)
12:30 伐採体験について説明。3~4組に分かれて伐採
14:00 体験伐採終了
14:30 伐採見学現場到着
15:00 見学終了。TSドライへ移動
15:30 TSドライ到着 工場見学・説明
16:30~17:00 終了、現地解散
<持ち物>
おにぎり、飲み物、汚れてもよい服装・靴、軍手、持っている人はヘルメット、剪定のこぎり、など
*注意*
・今回から小径木の伐採ワークショップ、大径木の伐採見学となります。
・小径木伐採はのこぎりでの伐採です。
※当日、ボランティアスタッフとして参加してくださる方も募集します!お問い合わせください。
TSドライは、遠州、浜松の最北端、水窪町(浜松市天竜区水窪町)で木材の伐採と製材を行っています。

「 made in misakubo 」
地元、水窪の山林で育った木を、地元水窪の製材所で加工し、一般ユーザーさんや、大工さん、工務店さん、設計事務所さん等に直接販売を行っています。
月の暦に沿って伐採し、葉枯らし乾燥という、伝統的な林業の乾燥方法を続けています。
昨年、その生涯を「天竜の森」に捧げた榊原正三氏が亡くなり、開催できなかった「与作ツアー」を、再開いたします!!
今回の「与作ツアー」では、10センチ~15センチ程度の細い木の間伐ワークショップ と 実際に木材として家づくりに使う、樹齢70年以上の木の伐採を見学します。
そして丸太から木材へと製材され、丁寧に天然乾燥している様子もご覧いただけます。
お昼は、あわ、ひえなど、伝統的な食材を雑穀料理として提供している「つぶ食 いしもと」さんより「雑穀のオカズ」をケータリング。山の中で食します。
木の家づくりやリフォーム、木の家具や雑貨づくりなどに興味のある方、ご家族やお友達などを誘って、水窪へ木を伐りに来ませんか? 天然乾燥の木材に興味のある、大工さん、工務店さん、設計事務所さんも歓迎したします!
※尚、定員オーバーの場合は、木材利用、活用をご計画の方を優先させていただく事がございます。あらかじめご了承ください。
・開催日時/2016年11月19日(土) 10:30集合 小雨決行
・集合場所/天竜T.S.ドライシステム協同組合(静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家3818-11)
電話:053-987-2864
・参加費用/1人 2,000円(中学生以下無料) ※定員:20名
・申込み/11月14日(月)締め切り ※キャンセルは 11/17(木)まで、それ以後キャンセルの場合は、参加費用をいただきます。
お名前、参加人数、年齢、住所、※参加理由 を記入のうえ
mail: ts-dry@lagoon.ocn.ne.jp もしくは
電話: 053-987-2864 にてお申込み下さい。
FAX: 053-987-2878
<スケジュール>
10:30 受付開始
10:45 伐採体験現場へ出発
11:30 伐採体験現場到着 お昼御飯(つぶ食いしもとからケータリング)
12:30 伐採体験について説明。3~4組に分かれて伐採
14:00 体験伐採終了
14:30 伐採見学現場到着
15:00 見学終了。TSドライへ移動
15:30 TSドライ到着 工場見学・説明
16:30~17:00 終了、現地解散
<持ち物>
おにぎり、飲み物、汚れてもよい服装・靴、軍手、持っている人はヘルメット、剪定のこぎり、など
*注意*
・今回から小径木の伐採ワークショップ、大径木の伐採見学となります。
・小径木伐採はのこぎりでの伐採です。
※当日、ボランティアスタッフとして参加してくださる方も募集します!お問い合わせください。
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2010.03.26
芯去り木材の強度実験
2010/3/25は・・
静岡県の林業試験場で、天然乾燥木材の強度実験を行いました。
今回の実験、特出すべきコトは・・
「芯去り材」と言われる木の中心の部分以外の部分で製材した材料と
一般のように「芯持ち材」と言われる木の中心部を含んだ製材品とを
両方同じ条件で加力して、その強度を調べる・・というモノ。
一般的には、芯持ち材の方が、強いとされていますが、乾燥や収縮による割れ
や変形の問題等があります。
逆に、芯去りの場合は、割れは少ないが、強度が芯持ちに比べて弱いと言われています。
天竜の材料は戦前に植えられた、大径木が多く、芯去りとして構造材をとることが可能な大きな丸太が生産されます。
この大径木の有効利用を踏まえ、今回の実験を実施して、より地元の木材の活用や普及促進に役立てて行こう・・という実験でした。
↓実験に集まったのは、木材の関係者や建築士など約40人

↓こんな形で上から2点で加力をします。スパンは3.9m

今回の実験では、大体、6トンくらいの加力までそれぞれの木材は耐えられました。
ちなみに大きさは、12cmx24cmx長さ4mの杉材です。
一般的な・・「芯去りが弱い」という認識とは逆に、今回実験をしてくださった試験場のI氏は、
「繊維が多く、強ければヤング係数が高く、強度がでる・・芯に近い部分よりむしろ芯からはずれた部分の方が強度があるはずだから、芯去りの方が強いのではないか・・」
そんな見解を持っていて、今回の実験でそれを確認してみよう・・ということなのです。
↓上から加力し、こうやって破壊するまで力を加えます。これが破壊時の様子

↑天然乾燥材の場合は、繊維が強いので、ぐぐっと曲がってもなかなか折れません。
折れても、バキっと繊維に直交して縦に割れるのではなく、繊維に平行してぎざぎざに・・繊維を残した状態で割れます。
実験の結果は、今分析中ですが、単純に見た目で言うと・・
今回は、芯去りも芯持ちも、大きな差がでたかといいますと、そうでもありませんでした。
それぞれ多少の違いはあるものの、大体が最大加力5トン~6トンで、タワミ(変位)が10センチ程度。
壊れ方も一見、同じような形状でした。
加力5トン位までは、加力とタワミが比例して単純に進みますが、5トンを超えたところからかなり粘って、時間がかかります。
今回、見た目上は、芯去りが弱いということはなく、芯持ちが強いということもなかったという感じになりましたが、
他の産地ではどうなのか?そして高温や低温の人工乾燥の材料はどうなのか?
いろいろやってみる必要はあるかもしれません。
ちなみに木材価格としては、芯持ちの木材より芯去りの木材の方が一般的には2割程度、高価です。
それから、木取りの関係上、芯持ちは、細かくて小さい節が多くなり、
芯去りは、節の数そのものは少ないですが、ものすごく大きな節がでてきます。
強度の違いだけでなく、時間が経ってからの割れ方の違いなども検証してみると選択の幅が広がるでしょう。
ともあれ、百聞は一見にしかず・・で木材がこんな風に壊れる・・
という瞬間が見れた今回の実験は、とても貴重なモノでした。
ご協力いただいた皆さん、参加してくださった皆様、ありがとうございました。
静岡県の林業試験場で、天然乾燥木材の強度実験を行いました。
今回の実験、特出すべきコトは・・
「芯去り材」と言われる木の中心の部分以外の部分で製材した材料と
一般のように「芯持ち材」と言われる木の中心部を含んだ製材品とを
両方同じ条件で加力して、その強度を調べる・・というモノ。
一般的には、芯持ち材の方が、強いとされていますが、乾燥や収縮による割れ
や変形の問題等があります。
逆に、芯去りの場合は、割れは少ないが、強度が芯持ちに比べて弱いと言われています。
天竜の材料は戦前に植えられた、大径木が多く、芯去りとして構造材をとることが可能な大きな丸太が生産されます。
この大径木の有効利用を踏まえ、今回の実験を実施して、より地元の木材の活用や普及促進に役立てて行こう・・という実験でした。
↓実験に集まったのは、木材の関係者や建築士など約40人

↓こんな形で上から2点で加力をします。スパンは3.9m

今回の実験では、大体、6トンくらいの加力までそれぞれの木材は耐えられました。
ちなみに大きさは、12cmx24cmx長さ4mの杉材です。
一般的な・・「芯去りが弱い」という認識とは逆に、今回実験をしてくださった試験場のI氏は、
「繊維が多く、強ければヤング係数が高く、強度がでる・・芯に近い部分よりむしろ芯からはずれた部分の方が強度があるはずだから、芯去りの方が強いのではないか・・」
そんな見解を持っていて、今回の実験でそれを確認してみよう・・ということなのです。
↓上から加力し、こうやって破壊するまで力を加えます。これが破壊時の様子

↑天然乾燥材の場合は、繊維が強いので、ぐぐっと曲がってもなかなか折れません。
折れても、バキっと繊維に直交して縦に割れるのではなく、繊維に平行してぎざぎざに・・繊維を残した状態で割れます。
実験の結果は、今分析中ですが、単純に見た目で言うと・・
今回は、芯去りも芯持ちも、大きな差がでたかといいますと、そうでもありませんでした。
それぞれ多少の違いはあるものの、大体が最大加力5トン~6トンで、タワミ(変位)が10センチ程度。
壊れ方も一見、同じような形状でした。
加力5トン位までは、加力とタワミが比例して単純に進みますが、5トンを超えたところからかなり粘って、時間がかかります。
今回、見た目上は、芯去りが弱いということはなく、芯持ちが強いということもなかったという感じになりましたが、
他の産地ではどうなのか?そして高温や低温の人工乾燥の材料はどうなのか?
いろいろやってみる必要はあるかもしれません。
ちなみに木材価格としては、芯持ちの木材より芯去りの木材の方が一般的には2割程度、高価です。
それから、木取りの関係上、芯持ちは、細かくて小さい節が多くなり、
芯去りは、節の数そのものは少ないですが、ものすごく大きな節がでてきます。
強度の違いだけでなく、時間が経ってからの割れ方の違いなども検証してみると選択の幅が広がるでしょう。
ともあれ、百聞は一見にしかず・・で木材がこんな風に壊れる・・
という瞬間が見れた今回の実験は、とても貴重なモノでした。
ご協力いただいた皆さん、参加してくださった皆様、ありがとうございました。
2009.10.18
与作ツアーの第一回目が終了
TSドライ与作ツアーの今期、第一回目が、10/17日に開催されました。
あいにくの雨模様でしたが、参加者約50名。
実際に木を伐る体験は、なかなかできるものではありません。
↓雨の日だと、余計に、足元が滑って、伐採作業って本当に危険で大変なモノだ・・と感じます。

伐採のあと、自分の名前を書いていただきました。
トレーサビリィティできるTSドライシステムですから、後で、この木がほしい!といった場合でも探すことができます・・・過去、そんなお客様もいらっしゃいました。

製材工場見学では、実際に大きな丸太が、製材の機械で柱や梁、カウンターのような材料に製材されてゆくところを見学していただきました。

この与作ツアーのことが、地元のSBSラジオの朝の番組で紹介されたため、このラジオを聴いた・・
という方も何人かいらっしゃいました。。
「ホント、来て良かったよ~。」「また来たい!」
という感想を多くいただきました。
過去10年、与作ツアーは、雨で中止したことない!!
と豪語する榊原氏が言う様に、晴れはしませんでしたが、しっかり与作体験をしていただくことができました。。さすがっ!
「伐採体験」は、これからがはじまりです。。体験希望の方はお気軽にお問い合わせください!
あいにくの雨模様でしたが、参加者約50名。
実際に木を伐る体験は、なかなかできるものではありません。
↓雨の日だと、余計に、足元が滑って、伐採作業って本当に危険で大変なモノだ・・と感じます。

伐採のあと、自分の名前を書いていただきました。
トレーサビリィティできるTSドライシステムですから、後で、この木がほしい!といった場合でも探すことができます・・・過去、そんなお客様もいらっしゃいました。

製材工場見学では、実際に大きな丸太が、製材の機械で柱や梁、カウンターのような材料に製材されてゆくところを見学していただきました。

この与作ツアーのことが、地元のSBSラジオの朝の番組で紹介されたため、このラジオを聴いた・・
という方も何人かいらっしゃいました。。
「ホント、来て良かったよ~。」「また来たい!」
という感想を多くいただきました。
過去10年、与作ツアーは、雨で中止したことない!!
と豪語する榊原氏が言う様に、晴れはしませんでしたが、しっかり与作体験をしていただくことができました。。さすがっ!
「伐採体験」は、これからがはじまりです。。体験希望の方はお気軽にお問い合わせください!
2007.12.28
夜の木材検査 設計者が番付け。
木材検査は梁や桁にとりかかっています。
長いもので6m、大きさは大きいもので30センチ以上はある梁は、並べるだけでも大変です。
こころ(こころ木造建築)での木材検査では、基準は決めてありましたが、設計者3人いれば、それぞれ少しづつ、木の拾い方や決め方が違います。
はじめから部材一本づつに図面上で番号を振っておいて、でてきた番号の材について一本一本検査する場合と、同じ寸法の部材をまとめて発注し、木材検査の現場で番号を振り分ける場合と。。大きく分けてふたつ。
一本拾い、一本検査の場合は、あらかじめ図面上で番付されていますので、検査的には、でてきた番号から順番に良い。悪い。の検査をするので、場所もとりませんし、予定を組みながら検査ができます。この場合、ある程度製材屋さんの方でこちらが期待する材をちゃんと用意してくれる・・ということが前提です。もう検査済みの材と後から出てきた材を入れ替えたいとかいう場合はややこしくなります。
まとめ拾い、振り分け検査の場合は、検査現場で番付けしますので、必要な部材ごと一度はすべて広げてみる必要があります。これはとにかく検査の場所がいりますし、材料をあっちへ、こっちへ移動させながらやりますから、体力勝負です。しかし、できあがりのイメージを持ちながらイメージと違う材を関係ない部分へまわしながら番付けできる・・というメリットがあります。でもあまり昼間からやりますと、場所をとりますので製材屋さんの作業にも影響しますし、一度ひろげてしまったら最後、広げた分は全て決まるまで終われない。。ということになりますので、休日ですとか、夜ですとか。。厳しい環境のもと、行うことが多いです。
私は後者のタイプですので、昨日も結局、諸事情で夕方スタートになってしまいました。
↓検査のため、梁を作業場において、一本一本番付けします。

途中、休憩をはさみましたが、終了時間は、夜11:30分。
とにかく。寒い・・。手伝いのスタッフも、最後の方は握力がなくなって、梁を運ぶのも大変でした。。
でも、こんな風にやってると、木は重い。。とか。。暖房はありがたい。。とか。。毛糸の帽子はあったかい。。とか。。ラーメンはやっぱり旨い。。とか。。いろんな事を感じます。
↓休憩には、あったかラーメン。藤枝のココラボ事務所近くの寿蘭(じゅらん)の野菜ラーメン。ラーメンはありがたい。。
↑やっぱりMY箸運動中。。
まだちょっと梁、桁の検査が残りました。。年末もうひとがんばりです。。。年賀状無理かな。。涙。
↓こころ現代民家研究所は来年も100%国産材の家造りをしていきます・・・ということで年末クリック!

長いもので6m、大きさは大きいもので30センチ以上はある梁は、並べるだけでも大変です。
こころ(こころ木造建築)での木材検査では、基準は決めてありましたが、設計者3人いれば、それぞれ少しづつ、木の拾い方や決め方が違います。
はじめから部材一本づつに図面上で番号を振っておいて、でてきた番号の材について一本一本検査する場合と、同じ寸法の部材をまとめて発注し、木材検査の現場で番号を振り分ける場合と。。大きく分けてふたつ。
一本拾い、一本検査の場合は、あらかじめ図面上で番付されていますので、検査的には、でてきた番号から順番に良い。悪い。の検査をするので、場所もとりませんし、予定を組みながら検査ができます。この場合、ある程度製材屋さんの方でこちらが期待する材をちゃんと用意してくれる・・ということが前提です。もう検査済みの材と後から出てきた材を入れ替えたいとかいう場合はややこしくなります。
まとめ拾い、振り分け検査の場合は、検査現場で番付けしますので、必要な部材ごと一度はすべて広げてみる必要があります。これはとにかく検査の場所がいりますし、材料をあっちへ、こっちへ移動させながらやりますから、体力勝負です。しかし、できあがりのイメージを持ちながらイメージと違う材を関係ない部分へまわしながら番付けできる・・というメリットがあります。でもあまり昼間からやりますと、場所をとりますので製材屋さんの作業にも影響しますし、一度ひろげてしまったら最後、広げた分は全て決まるまで終われない。。ということになりますので、休日ですとか、夜ですとか。。厳しい環境のもと、行うことが多いです。
私は後者のタイプですので、昨日も結局、諸事情で夕方スタートになってしまいました。
↓検査のため、梁を作業場において、一本一本番付けします。

途中、休憩をはさみましたが、終了時間は、夜11:30分。
とにかく。寒い・・。手伝いのスタッフも、最後の方は握力がなくなって、梁を運ぶのも大変でした。。
でも、こんな風にやってると、木は重い。。とか。。暖房はありがたい。。とか。。毛糸の帽子はあったかい。。とか。。ラーメンはやっぱり旨い。。とか。。いろんな事を感じます。
↓休憩には、あったかラーメン。藤枝のココラボ事務所近くの寿蘭(じゅらん)の野菜ラーメン。ラーメンはありがたい。。

↑やっぱりMY箸運動中。。
まだちょっと梁、桁の検査が残りました。。年末もうひとがんばりです。。。年賀状無理かな。。涙。
↓こころ現代民家研究所は来年も100%国産材の家造りをしていきます・・・ということで年末クリック!

2007.12.19
設計者がかかわる・・木材検査
新たな物件の木材検査がスタートしました。
まずは、土台からです。天然乾燥の木材は、一本、一本個性が強く、色や節、割れの様子、含水率など、それぞれ違います。これを全てチエックし、設計図上のどこにもってゆくかを検討します。
一般的には、設計者が材料を見るなどとゆうことはあまり無いのかもしれません。梁や柱の組み方や大きさは全て大工さんまかせ・・・というのがほとんどだと思います。図面にしても、おおまかな梁の大きさや組み方をごく簡単に描き、あとは現場の大工さんに任せてしまいます。今はプレカットがほとんどですから、現状から言えば、プレカットCADのオペレータに任せる・・と言った方が良いのかもしれません。
現場の経験や技術によって判断するというのも大変大事なことですが、本当の意味で木造を設計する・・とは、只、外観や内観の意匠的なことを決めることではなく(もちろんそれも含まれますが)いかに、木を活かすか??ということを構造的、意匠的、経済的に判断して決めることだと思っています。
↓土台の検査をしました。4寸(12センチx12センチ)の桧材です。

木の梁をだす。柱をだす。という木造であれば尚更、設計者がその責任としてチエックし、判断することが必要です。特に、国産杉のようにバラツキが多い木は、その判断が本当に難しいところです。節の無い、綺麗な木ばかりでしたらそんな必要も無いのかもしれませんが、あいにく、国産材はそんな生易しいモノではありません。綺麗なモノを使えば、必ず汚いモノが残ります。そして、天然乾燥材ですと、永く寝かしている分だけ、余計に綺麗と汚いの差が出てくるような気がします。「山を大事にしよう。」「国産材を使いましょう。」ということは、綺麗も汚いも、総合的に木を使ってゆくということなのです。構造的に問題がなければ、汚いモノも目立たないところや、その汚さを利用したアイデアで使ってゆく。。そんな判断はなかなか現場の職人さんにはしにくいものですし、大変手間のかかる作業になってしまいます。その結果が、綺麗なモノしか使わない・・国産材離れ・・となってここ数十年続いてしまったのだと思います。
↓材料に番付といわれる番号をつけ、どこにもってゆくか表示します。込み栓などが入る場所、化粧で見える場所、湿気が多い場所などなど、それぞれ材の様子を見ながら判断して番付してゆきます。これを大工さんが見て、さらに材の素性を見ながら加工します。

昔は、木の皮も、枝も、根からてっぺんまで、木は貴重なものとして大事に、有効に使われました。建築の考え方やライフスタイルが変化した今では、また別の考え方やアイデアが必要だと思います。現代にあった木の使い方を考え、導いていけるのは、今は、実際の建物をいちばんイメージできている設計者なのです。
・・・そう思いながら、最近は毎日、木に触れています。
↓こころ現代民家研究所は100%国産材の家造りをしています・・・ということでクリック。

まずは、土台からです。天然乾燥の木材は、一本、一本個性が強く、色や節、割れの様子、含水率など、それぞれ違います。これを全てチエックし、設計図上のどこにもってゆくかを検討します。
一般的には、設計者が材料を見るなどとゆうことはあまり無いのかもしれません。梁や柱の組み方や大きさは全て大工さんまかせ・・・というのがほとんどだと思います。図面にしても、おおまかな梁の大きさや組み方をごく簡単に描き、あとは現場の大工さんに任せてしまいます。今はプレカットがほとんどですから、現状から言えば、プレカットCADのオペレータに任せる・・と言った方が良いのかもしれません。
現場の経験や技術によって判断するというのも大変大事なことですが、本当の意味で木造を設計する・・とは、只、外観や内観の意匠的なことを決めることではなく(もちろんそれも含まれますが)いかに、木を活かすか??ということを構造的、意匠的、経済的に判断して決めることだと思っています。
↓土台の検査をしました。4寸(12センチx12センチ)の桧材です。

木の梁をだす。柱をだす。という木造であれば尚更、設計者がその責任としてチエックし、判断することが必要です。特に、国産杉のようにバラツキが多い木は、その判断が本当に難しいところです。節の無い、綺麗な木ばかりでしたらそんな必要も無いのかもしれませんが、あいにく、国産材はそんな生易しいモノではありません。綺麗なモノを使えば、必ず汚いモノが残ります。そして、天然乾燥材ですと、永く寝かしている分だけ、余計に綺麗と汚いの差が出てくるような気がします。「山を大事にしよう。」「国産材を使いましょう。」ということは、綺麗も汚いも、総合的に木を使ってゆくということなのです。構造的に問題がなければ、汚いモノも目立たないところや、その汚さを利用したアイデアで使ってゆく。。そんな判断はなかなか現場の職人さんにはしにくいものですし、大変手間のかかる作業になってしまいます。その結果が、綺麗なモノしか使わない・・国産材離れ・・となってここ数十年続いてしまったのだと思います。
↓材料に番付といわれる番号をつけ、どこにもってゆくか表示します。込み栓などが入る場所、化粧で見える場所、湿気が多い場所などなど、それぞれ材の様子を見ながら判断して番付してゆきます。これを大工さんが見て、さらに材の素性を見ながら加工します。

昔は、木の皮も、枝も、根からてっぺんまで、木は貴重なものとして大事に、有効に使われました。建築の考え方やライフスタイルが変化した今では、また別の考え方やアイデアが必要だと思います。現代にあった木の使い方を考え、導いていけるのは、今は、実際の建物をいちばんイメージできている設計者なのです。
・・・そう思いながら、最近は毎日、木に触れています。
↓こころ現代民家研究所は100%国産材の家造りをしています・・・ということでクリック。

2007.11.11
天然乾燥の木材①
ココロでは、天然乾燥の木材を使って家造りをしていますが、一口に天然乾燥と言って、難しいように聞こえますが、簡単に言えば、そのまま長い時間ほうっておくことです。
しかし、この長い間ほうっておくことが、現在の経済性重視、スピード時代の世の中ではなかなか難しいことになってしまいました。
↓山で葉枯らし乾燥をしている木材

家づくりに対してもゆっくり時間をかけて建てる・・という感覚がなくなり、工業製品と同じように買う・・という考えになっています。。そのため、材料のみならず、大工さんの刻みや左官の仕事など、時間のかかる仕事がどんどん排除されているのは本当に残念なことです。われわれ設計に関しても、その時間のかかる仕事の段取りのために図面を書いたり、構造を検討したりすることは、同じように、いやそれ以上に時間がかかることなのですが、なかなか理解されにくいのが現状です。。涙。
木材の話にもどりますが、昔は米松などの外来材も外でよく乾して乾燥させて使ったものですが、今は木材のほとんどが重油等を燃やして強制的に高温で、短期に乾燥させる方法をとっています。。石油を使いますのでもちろん、環境的にはあまり良くないのはおわかりでしょう。。しかし本来、天然乾燥の持つ良さは材芯(丸太の中心)部分の繊維の粘りを残すところにあります。もともと日本の木造建築は、そんな材料の特性を活かすような造りになっています。。つまり、材料の芯部分を残してその繊維の粘りがきくようになっているのです。
一方、人工的、強制的に乾燥した木材は、繊維と直角方向つまり繊維がちぎれるように細かいヒビ割れが入ります。もちろん、天然乾燥の材料も大きなヒビ割れは発生しますが、現場の大工さんに聞くと表面上は綺麗にみえても、ノミで刻んでみると中の繊維がボソボソになって粘りがないことがわかるそうです。。今は伝統的な造り方をする・・といってもこの人工乾燥の木材と天然乾燥の木材(ほとんどないですが)が一緒にになってしまっています。つまり高温人工乾燥木材で、材芯の粘りを期待するようなやり方をやっている場合が多い。ということです。。これはすごく大事なことだと思います。。人工乾燥材は、人工乾燥材にあったやり方があるのです。逆に天然乾燥木材を人工乾燥木材のようなやり方をするのも注意が必要です。(これももったいないので、やりませんが・・)
材料と造り方(構法)、それから建物にかかる時間は、すべてセットであり、それを整理した上で使うべきだと常々思っているのでございます。。。皆様にも理解していただきたいな。。。本日はとりあえずここまで。。
↓こころ現代民家研究所は100%国産材の家造りをしています・・・ということでクリック。

しかし、この長い間ほうっておくことが、現在の経済性重視、スピード時代の世の中ではなかなか難しいことになってしまいました。
↓山で葉枯らし乾燥をしている木材

家づくりに対してもゆっくり時間をかけて建てる・・という感覚がなくなり、工業製品と同じように買う・・という考えになっています。。そのため、材料のみならず、大工さんの刻みや左官の仕事など、時間のかかる仕事がどんどん排除されているのは本当に残念なことです。われわれ設計に関しても、その時間のかかる仕事の段取りのために図面を書いたり、構造を検討したりすることは、同じように、いやそれ以上に時間がかかることなのですが、なかなか理解されにくいのが現状です。。涙。
木材の話にもどりますが、昔は米松などの外来材も外でよく乾して乾燥させて使ったものですが、今は木材のほとんどが重油等を燃やして強制的に高温で、短期に乾燥させる方法をとっています。。石油を使いますのでもちろん、環境的にはあまり良くないのはおわかりでしょう。。しかし本来、天然乾燥の持つ良さは材芯(丸太の中心)部分の繊維の粘りを残すところにあります。もともと日本の木造建築は、そんな材料の特性を活かすような造りになっています。。つまり、材料の芯部分を残してその繊維の粘りがきくようになっているのです。
一方、人工的、強制的に乾燥した木材は、繊維と直角方向つまり繊維がちぎれるように細かいヒビ割れが入ります。もちろん、天然乾燥の材料も大きなヒビ割れは発生しますが、現場の大工さんに聞くと表面上は綺麗にみえても、ノミで刻んでみると中の繊維がボソボソになって粘りがないことがわかるそうです。。今は伝統的な造り方をする・・といってもこの人工乾燥の木材と天然乾燥の木材(ほとんどないですが)が一緒にになってしまっています。つまり高温人工乾燥木材で、材芯の粘りを期待するようなやり方をやっている場合が多い。ということです。。これはすごく大事なことだと思います。。人工乾燥材は、人工乾燥材にあったやり方があるのです。逆に天然乾燥木材を人工乾燥木材のようなやり方をするのも注意が必要です。(これももったいないので、やりませんが・・)
材料と造り方(構法)、それから建物にかかる時間は、すべてセットであり、それを整理した上で使うべきだと常々思っているのでございます。。。皆様にも理解していただきたいな。。。本日はとりあえずここまで。。
↓こころ現代民家研究所は100%国産材の家造りをしています・・・ということでクリック。

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