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2009.05.13

木づかいトーキング菊川開催しました!

5/10(日)、菊川文化センターアエルにて「静岡木づかいトーキング2009/菊川」が開催されました。
ご参加の皆さま、本当にありがとうございました!
静岡での開催と、基本的には同じ内容のハズ。だったのですが・・・
2回目ということもあり、かなり内容的にはバージョンアップした感じです。。

↓当日の配布資料
資料

ワタクシの担当の住む。。価格。

坪単価の不思議。。では、広告等で載っている坪単価のいいかげんさ、と実際とのギャップなどについてお話ししました。
そして、坪単価に表れてこない、さまざまな項目をあげ、これにかかる予算を試算。
(※当社ホームページの建設費のトコロでも掲載しています。)

坪単価x面積=建設費で求められる費用をベースで考えると、そのほかに最低2割強の予算をみこんでおく必要があります。(設計費は10%と仮定)

そして、家ができても、そこから維持するコストがかかります。
そんなリストも公開しました。
↓「家が機能するのに必要な費用」
住む価格リスト
リストにあげた費用以外にも、家のメンテナンスや掃除に使う費用や
将来の修繕工事のための積み立てなどが入ります。

一ヶ月あたり、約11万~12万のランニングコストがかかります。
(固定金利、35年ローン・固定資産税などの税金は別途)
※ココロでは、設計の際に、目安となるような試算をお客さまごとに提供しています。

第二部のトーキングでは、参加者に質問カードを記入してもらっている時間から、T設計室の谷川さんのトークからはじまりました。木の大事さや水や海とのつながり、、など熱い語り。。
その雰囲気から・・自分は、なんとなく、イメージできるように。。山や木のイラストを描いていました。。

↓私も、天然乾燥木材と人工乾燥木材との違いや使い分けなどについて説明しました。
やました説明

今回は、一般の参加の方からの質問にも、お答えする機会を設けました。
少し時間は足りなかったかもしれませんが、とても活発なトーキングでした。

↓おんなじ内容のハズのトーキングですが、今回のボードは、全く違うモノになりました。。面白い。。
ホワイトボード

そして、毎回のお楽しみ。。お茶菓子は・・
ココロアトリエの近く、 「桜屋」さんの3点セット。
↓「ねぎみそ煎餅」「くろすけ(黒糖まんじゅう)」「バターどら焼き」
桜屋セット
これは、ヤマシタおススメの三点。 とても好評でした!
※お菓子の桜屋さん情報
でもホントのおススメ三点は、、「栗サンド」「生どら焼」「葛シャリ」なのですよ。。
菊川市役所の近くです。。ぜひ行ってみてください。。ついでにウチのアトリエってことで。。

次回「木づかいトーキング」は8月です。開催日や詳細はまたブログやHPにてお知らせします。
お楽しみに。。

※匠の講座、参加者募集しています!!

天竜TS 匠の会 木を活かす匠の講座①
 「木を活かす建築家の話」
● 日時:2009年5月17日(日) 午後13:30受付開始・14:00~16:00ごろまで
天竜TS匠の会では、「天然乾燥の木を活かした健全で安心な住まい」を推進しています。 そして今回、その天然乾燥の木を使う匠による話やワークショップなどを行う「木を活かす匠の講座」を定期的に実施することになりました。

第一回の匠は、木を活かす設計のお話・・・題して「木を活かす建築家の話」。
今回の話し手は、天竜TS匠の会に所属する、「平成19年度静岡県住まいの文化賞」を受賞した2人の建築家です。
木を活かした設計とは、どんなことなのか? 匠に直接聞いてみませんか?
●匠の話し手 : 古橋広之(コレクト建築設計)・山下晋一(こころ現代民家研究所)
● 開催場所:榊原商店(浜松市天竜区横川2670-2)
 ※申込みの方には、地図をご案内いたします。
● 参加費:無料
● 申込み: 天竜TS匠の会(天竜TSドライ新月センター)・電話:053-987-2864・FAX:053-987-2878

↓こころ現代民家研究所は「静岡」の木の家、気持ち良い天然乾燥木材の家、板倉の住まい、50年先に民家になる家造りを志して設計する、日本の木専門の静岡の設計事務所です。・・・ということでクリックおねがいします。
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Posted at 07:30 | 静岡木造塾 | COM(0) |
2009.04.28

静岡木づかいトーキング

4/25(土)。静岡市、ペガサートにて
「木づかいトーキング2009」
第一回トーキングを開催しました。ご参加の皆様、ありがとうございました!!

さて、今回のテーマは「価格」つまりお金の話でした。
↓司会は木塾杉山氏。近くの山の木、静岡の木を使う運動について説明。
sugiyamamorisita
木塾森下氏からは、将来の家族変化にも対応できる、田の字型プランの発表と、見積もりの大公開。
輸入の木と国産の木の価格の違いについての説明がありました。

坪あたりの値段でいいますと、外国産と国産とでは、1~2万の差があります。
その差額を、どう考えて、国産材、地域材を使うのか?
これは、トーキングでもさまざまな意見がでてきました。
「静岡の木」を使う・・という価値。個人的な価値観の違いもありますし、木の性質や使い方にもよります。
kaijyou_1talking
↑トーキングの様子。
↓県の伊藤さんからは「木づかい県民運動」やしずおか優良木材の補助制度についての説明がありました。
itosanyamashita
木塾山下からは、「坪単価の不思議」のお話。↑
広告の坪30万代、40万代という価格のからくり・・・
参加者の中からは、「目からウロコ」という感想もありました。
広告でとびついてしまうが、あとで合算してゆけば、あまり変わらないコトになっている。

「住む価格」の発表では、
建築以外にかかる、税金や保険、地鎮祭などの費用を見込んで、全体予算をつかんだ計画をしましょう。
というお話をさせていただきました。


参加したのは、一般の方はもちろん、建築関係や設計の人、製材屋さんや大工さんもいらっしゃいました。
静岡の木で家をつくる・・・ということに関心のある人たちが集まりました。
「100年経った木は100年もつ・・そこで育った木は、その土地でつかうのが一番」
参加した大工さんのそんなコトバに一同、納得。

siryou
↑今回配布の資料。 プラス お楽しみのお菓子もありました。 菊川では何にしようかな?

トーキングでは、「いったいどんな木の家がほしいのか?」
坪単価からはじまって、人工乾燥と天然乾燥の違いまで、さまざまな意見がありました。
ホワイトボード
↑トーキングを記録したホワイトボード。

結論のようなものはありませんが、意見交換の中で、自分で判断する、情報を持ち帰っていただけたのではないか・・と思っています。

次回のトーキングは 5月10日(日) 菊川文化センターアエル です!
木塾ブログページよりお申込みください。

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Posted at 12:01 | 静岡木造塾 | COM(0) |
2007.12.11

しずおか木造塾 レポート2 アールトとライトに学ぶ

しずおか木造塾2007 第三講座レポート2

12月8日(土)は、ワタクシがスタッフとして参加しております「しずおか木造塾」の第三回講座がありました。前記につづいて、今回は丸谷博男氏の講座レポートです。丸谷さんは日本全国、世界各地に訪れていて、その写真は膨大!住宅設計に関するいろんな著作も沢山書かれています。
例えば「住まいのアイデアスケッチ集」(1984年著)・・ワタシも昔読みました!
最近では、「家づくり100の心得」など。。
主催者でありながら受講生よりも先に会場で2冊も買ってしまいました。(サイン付き!)

丸谷博男(エーアンドエーセントラル) FLライトとAアールトに学ぶ木のデザイン

カレ氏がアールトを選らんだワケ(理由)

今年、パリ郊外にあるAアールトが設計したカレ邸を訪れた。
企業家であったカレ氏が自邸を建てようと考えた時、当然、同時期に活躍していたコルビジェもその選択肢の中にあった。しかし、カレ氏はアールトを選んだのである。カレ氏の要望は、質感のある、時間の経過とともに赴きがでてくる家・・アールトのデザインには、落ち着いたホッとする部分があるのである。
なぜ、落ち着いた質感なのか。それは、鉄やガラス、コンクリートなどが多用されたその時代の他の建築家作品に比べ、アールトの作品には木が沢山使われていたからである。木は同じ繰り返しがないので落ち着く。木のやさしさが、家の赴きにつながっている。と同時にセラミックス・・タイルなどの焼物がその独特のやさしさ。自然さをさらに引き立てているのである。アールトのモダニズムデザインの特徴は木の質感のあつかいかた。。ブロイヤーとちがうのは木をつかうこと。
ブロイヤーは永遠にパイプをテーマに家具をつくりつづけた。がアールトは、サナトリウムで徹底してパイプを使った後、その頃できた木の整形技術利用して家具のデザインをするようになった。
ワルターグロピウスの自邸(グロピウスハウス:1883)を見てもガラスブロック、横長窓、縞鋼板、鉄パイプなどを使っているのに対し、アールトの自邸は鉄は使わず、木をつかった。。常に地場のものを使う意識があったのである。北欧の建築家たちの作品は、工業製品も使うが、アスプルンド運動の影響と歴史の継続性というところで、地場という意識が作家を経由してあらわれる。
また、木材を小さく、短く細くして工業製品化して歩留まりよく使えるデザインを彼は多く取り入れている。合理的な材料の利用方法である。そして先を止めない。押さえない。職人的ディテールでなく。きりっぱなしの木口だしの格子デザインは建物にやわらかい印象をあたえる。ユバスキュラ大学の学生食堂では、これをユニット化している。アールトは初期の頃から木造トラスをかなり取り入れた設計をしていて、水平力にを考えた放射状の綺麗な木製ブレスのデザインが特徴である。

↓講義をする丸谷博男氏。
丸谷


FLライト 家具からユーソニアンまで。

いちばん身近なところにあるライト建築は「自由学園明日館」今は大改修が行われ、一般にも公開されています。この実測調査に丸谷氏は関わり、実測図面を約一年かけて作成したそうです。
↓ワタクシやましたも何回も行ってます。明日館(池袋駅から徒歩10分)
明日館

ライト建築の特徴としては屋根の勾配を構成する登り梁を支える水平の屋根部分。勾配だけでは外側にどんどん開いてしまうので、水平部分が開き止めになっている。また、板をあわせて梁なしで小屋を組み、柱を全く使わない、単純化した構造である。この手法は、ユーソニアンやタリアセンウエストでも使われている。
ユーソニアンハウス最初の建物は、Jコブズ邸。アメリカの大恐慌により手ごろな価格で住宅を建築するというテーマで設計された42坪のユーソニアンハウス。当時の価格で5500ドル。
ユーソニアンではいくつかの試みが見られるが、プランで大きな特徴がある。それまでは台所、食堂、リビングはそれぞれが別々の部屋で離れていたものを、オープンプランとして一体化した。つまりLDKを考え出したのである。オープンプランの特徴としては、コアと呼ばれる部分を中心に外側に開放することにより、リビングなどの空間や部屋が流動できる建築となっている。さらに、建物の角をとることで内と外が一体となる・・これは、日本建築にも見られる外との一体感を思わせるものである。この動きの自由さ・・・これは他のヨーロッパから移住した建築家たちと明らかに違う思考であった。また、平面的にもオープンだが、レベル(高さ)的にも、外の地面と全く段差のない、フラットな計画とした。部屋の仕切りを無くし、段差も無くし、身分や男女の差を排除した平等で自由の社会。そんな設計は当時としては画期的だったのである。
建築設計に携わる者にとって「ライト」とは、その具体的な手法よりも彼の考え方が大事。はじめてアメリカ人がアメリカ人の為の住宅をつくった・・その考え方が大事なのである。
↓旧帝国ホテルエントランス(明治村)
帝国ホテル

丸谷さんの講座は、まさに大学の講義のようで、大変わかりやすかったです。。
最近、福岡と千葉でケミレスタウンプロジェクトに関わっているそうです。・・ケミカル、つまり化学物質をつかわない家を造る・・という試みで各住宅メーカーとOMソーラー、高千穂、無添加住宅などが出資しています。
丸谷さんが設計した建物では、ボンドは一切使わず、昔ながらにニカワを使ったり、タイルはモルタル団子張り、建具は全て無垢の框組という仕様。
・・・いろいろやったが、結局は昔の家の造り方になっていた。。と笑っていらっしゃいました。
ケミレスタウンプロジェクトのサイトはこちら・・・
http://www.h.chiba-u.ac.jp/center/research/chemiless.htm

さて、丸谷さんのブログもあるんです。
丸谷さんのブログは、建築家作品の写真が満載!
今回の講座で紹介していただいたフランスのアールトやコルビジェの建築写真が惜しみなく掲載されています。
建築やっている人なら写真を見てるだけであきませんよ。。
http://maruya.exblog.jp/i22/

↓こんなふうに勉強をして、ライトやアールトのような優れたデザインの国産材の家を目指してしています・・・ということでクリックお願いします。
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Posted at 04:20 | 静岡木造塾 | COM(2) |
2007.12.09

しずおか木造塾レポート 伊礼智が試みる住宅の標準化

しずおか木造塾2007 第三講座レポート1

12月8日(土)は、ワタクシがスタッフとして参加しております「しずおか木造塾」の第三回講座がありました。
今回の講座の講師は、伊礼智さんと丸谷博男さん。お二人とも建築家、吉村順三氏やOM研究の第一人者、奥村昭雄氏の流れを受け継ぎ、パッシブデザインを主とした建築設計者として全国各地で活躍されています。
伊礼さんは、丸谷さんの事務所に11年勤務され、師弟関係にあたります・・が、会うのは久々のようで、今回のシュチュエーションはとても面白かったです。
自分の設計にも重なる部分、共感できる部分がかなりあって、大変勉強になりました。


伊礼智(伊礼智設計室) 住宅の標準化。プレタポルテの設計作法

「東京町屋・9坪の家」の骨格は「標準化」しながらメーカーや工務店としっかりとした物をつくること・・永く住める家とはどんなものか。小さいけど豊かな暮らしができる。狭小地に特化した家づくり・・というテーマで設計。その流れをさらに「ソーラータウン久米川」では実践。永田昌民氏、相場建設とともに、OMソーラーシステムを入れた17区画の住宅分譲を計画。敷地のある東村山市では、土地付分譲住宅の相場が3600万から3700万。値段が安くなければ分譲は売れない・・・とまわりの不動産関係者には言われたが、一棟、ショールームをつくっていろんなことを試した。費用は約4500万。相場より900万も高値であったが結果としては、他の安い分譲物件が沢山残っているにもかかわらず、全区画売れてしまった。
プレタポルテとは「質の高い既製品」の意味で、建築を「標準化」して良質なローコストを目指した。
しかしすべてをシステム化してしまっては永くは続かない。
「標準化」とは改善の意味で使う。完成度が高く、アベレージの高い仕事をするための手段である。
「標準化」とは仕事のスピードをあげ、その蓄積によりクレームも解消される。
「標準化」とは作風である。あえてやっている。必要がなければ同じでよい。意味の無いデザインはしない。

その後、相場建設では、年間30棟近くを同様の手法で設計施工している。さらに伊礼氏は「ソーラータウン久米川」つくったノウハウを活かし、i-works、i-basic という、工務店とのコラボレーションにより、顔の見える関係だけで家を造る仕事に着手している。
↓講義する伊礼氏
伊礼智氏

プレタポルテの設計作法 ポイントとしては・・
1:最初から木を植えて売る。価格にも反映するが、分譲の場合、見にきた人が環境が良いな・・という印象をあたえる。後からだと絶対植えないので最初から植える。
2:しっかりとしたコンクリート塀やフェンスなどは使わないで、外構はお金をかけずに、生垣やセルフビルドの木塀などにする。緑で外部とのバッファをとる。
3:外観を整える・・屋根勾配を固定。壁は「そとんかべ」の3色かガルバリウムのみ。
4:内装も材料を決めておく。ソーラータウンでは、壁は薩摩中霧島壁。天井は月桃紙(げっとうし)。床は北欧の無垢板か紀州杉の床板。
5:小さな家にかぎる。無駄に大きくしない。・・述べ床30坪以下とする。面積限定により、基本設計程度でも見積ソフトを使用すればかなり正確な概算が産出できるようになる。
6:斬新さでなく居心地のよさを重視。かならずしもすべてがオリジナルである必要はない。それにより若い人でも手が届くコストに近づける。
7:小さくても構造計算はしっかりやり、構造材として使う木材も入れる業者を限定して、しっかり性能を表示した材を使用する。それにより、住まい手の信頼を得る。
8:緑、ブラインド、置き家具、もトータルでいれてしまう。家具は大工と建具屋だけで造る。
9:標準玄関、標準浴室、標準階段、標準洗面所など、設計の標準化を行う。キッチンなども各パーツごとのディテールを決めてある。昔は手描きの時代なので難しかったが、今はCADなので可能。
10:OMソーラーを主としたパッシブデザインで、できるだけ仕切りが少ない家にする。

木造塾レポートつづく・・。

さて、伊礼さんは知る人ぞ知る、ブロガーです。そのアクセス件数は驚異的!
懇親会でも、写真を沢山とっていらっしゃいました。。愛用のカメラはLUMIX。これがなかなかのスグレ物でした。ちょっとほしい。。
http://panasonic.jp/dc/lx2/
↓懇親会での様子。講座では聞けなかった実務の話や事務所の様子などをお話しました。
伊礼氏 懇親会にて

↓懇親会にて、伊礼さんのブログにリンクする許可を得ましたので、リンクさせていただきます。
irei_blog

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Posted at 12:20 | 静岡木造塾 | COM(0) |
2007.11.19

木造塾 木の板を燃やして防火する?

先週後半から建築展の準備、オープニング、そして木造塾、地元では祭典会計処理など・・忙しくてアップできませんでした。。
さて、11月17日(土)は建築展のオープニング(浜松市)。そして静岡木造塾(静岡市)が午後からということで距離的にもハードな一日でした。木造塾は運営スタッフとしてずっと携わっています。・・今回も冊子「建築静岡」の原稿が・・・。
今回の講師は、お二人。
一人は駿河工房㈱社長の今井さん。静岡県中部を中心に、木の家ばかりを多く手がけているわれわれの大先輩です。。設計事務所はどうやって食ってゆくのか? 何をすべきか?
という設計者としてまた企業家として、大変参考になる講義をしてくださいました。
プロジェクタのトラブルでご迷惑をおかけしました。(謝!)
この内容は、建築静岡にて執筆いたします。。お楽しみに。。
↓講義をする今井さん
今井さん

そしてもう一方は、東京から、もう「こころ木造」ではお馴染みなのですが、木造塾は初登場。
桜設計衆団1級建築士事務所、早稲田大学総合研究センター客員研究員である安井昇さん。 もう木造の防火に関することに関してはこの方は欠かせないです。板倉壁の防火実験にも携わっています。
↓安井さん(なかなかイケメンでしょ。安井さん

木造の防火・・というと今まではとにかく木の部分をなくして、燃えないものを張ること・・・これが当たり前のはなしでした。しかし、この安井さんたちのやっている実験や認定により、京都の町屋など、準防火地域で木を出した建築が可能になってきています。。これが大変面白い。。特に軒裏には必ず防火のスレートなどを張っていた人・・これは木でできるんです。。
ただ燃やさない・・ということではなく、木が燃えることを利用した建物の防火なのです。木は、はじめの数分で表面が燃えて炭化します。しかし、その炭化後は驚くほど遅いスピードで燃えることになります。。その速度は一分間に一ミリ。・・・ということは、3センチの板なら30分はもつ。。ということになります。安井さんはそんな考え方を元にいろいろな実験をされているのです。
軒裏の考え方は、本当に簡単に言うと・・トカゲのシッポ方式です。まず軒先の部分は燃えることを想定し、軒桁から中へは簡単に火が入いれないような構造とすることでなんと準耐火(一時間まで建物内に火がはいらない・・)構造の告示認定をとっています。軒先を燃やすことにより建物を守る・・というのはスゴイ発想です。
板倉壁の防火実験にも立会いましたが、こんな感じ↓
↓防火実験の様子・・オモテは何ともないように見えますが・・
防火実験 オモテ

↓あけてびっくり!ウラは大火事!!
防火実験 ウラ

なんとこの実験での仕様で30分の防火構造をとっています。
ということは、木だけで防火構造が可能になった!!ということなのです。
市街地でも屋根以外は軒ウラ3センチの板プラス、板倉工法の防火壁仕様ならば外部もすべて木の家が可能です。
ただしこの工法まだオープンではありません。木の建築フォラムの講習会をうけることで、この認定の使用ができるようになります。
↓各地で専門家向けの講習会を開催しています。問いあわせ申し込みはフォラムまで・・
(すいません静岡開催は終了しました)
http://www.forum.or.jp/
こころでは、この大臣認定の仕様で板倉の家を造っています。。


↓生活と創造の建築展 ただいま開催中です!!
開催:平成19年11月17日~25日
会場:浜松旧銀行協会(静岡県浜松市栄町3-1)
時間:土日祝日は10:00~20:00・平日は12:00~20:00・最終25日のみ10:00~18:00となっています。

期間中、毎日、住宅相談会とテーマを変えたセミナーを行っています!
※私が担当のセミナー日は「11月22日木曜日」です!
セミナー開始時間は15:00~と19:00~の2回あります。
テーマは「日本の木で造る日本の家」です。お時間のある方は是非、ご参加ください!
建築展に関する問い合わせは・・・
建築士会浜松支部:電話053-454-9004

※私やましたは、22日(木)PM・24日(土)PM・25日(日)終日 は会場にいる予定です。是非お声をおかけください!!

↓こころ現代民家研究所は100%国産材の家造りをしています・・・ということでクリック。
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Posted at 16:40 | 静岡木造塾 | COM(9) |