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2010.04.19

「お茶十徳」と「つもり違い十か条」

先日、お茶産業についての聞き取りに、茶と建築の専門家、N氏とあるお茶屋さんに行ったときのこと。

↓お話を聞きながら、ふと見上げるとこんな額が・・
otyajyuttoku
うーむ。一部何と読むかはわからないのもありますが、内容は分かります・・。
お茶には、これだけの効用がある・・あらためて見ると、昔は「薬」として取引されていた・・というのは納得です。

ご存知の人はご存知ですが・・
今年の「お茶」は大変なことになっています。

3月末の凍害(一部の若葉が凍ってダメになってしまった。)は知られていますが、
この気候のせいで本来なら今頃、お茶畑は、黄緑色の新緑で覆われているのですが・・
今年は↓こんな感じでマダラ模様。
otyabatakemadara

こんな茶畑は、今まで見たことがありません。
収穫時期が遅い、山間部はまだこれからなので良いですが、牧ノ原台地南部などの被害は甚大です。

昨年は、逆に豊作すぎて、取引価格が暴落・・お茶農家も大変な状況になってきました。

でもこんなに効用のあるお茶ですから・・皆さん、静岡のお茶を今年も飲んでくださいね。。

さて、お茶屋さんには、もうひとつこんなコトがかかれたモノもありました。

「つもり違い十カ条」

一、高いつもりで低いのが「教養」
一、低いつもりで高いのが「気位」

一、深いつもりで浅いのが「知識」
一、浅いつもりで深いのが「欲望」

一、厚いつもりで薄いのが「人情」
一、薄いつもりで厚いのが「面皮」

一、強いつもりで弱いのが「根性」
一、弱いつもりで強いのが「自我」

一、多いつもりで少ないのが「分別」
一、少ないつもりで多いのが「無駄」

・・そういえば、一昨年、行った鳥取の三徳山でも、同じモノを見ました。
「つもり違い」気をつけます。

お茶屋さんでは、他にも色んな面白い話を聞きました。
またの機会にアップします。。





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Posted at 10:09 | 心を学ぶ | COM(0) |
2010.03.23

3/21の出来事・・月の娘・・花実さんライブ

3月21日の天気は、朝は黄砂で真っ白・・

さらに少し雨がふって車は悲惨な状態に・・・

でも、午後、藤枝、寺島のこころ庵に行ってみると、それがウソのように青空になりました。

その日は、こころ庵の新井夫婦の念願であった、焼津出身のシンガーソングライター

花実(はなみ)さんのこころ庵でのライブでした。

何を隠そう、新井氏のみならず、ワタクシも、CDを手に入れてから、ずっと

アトリエでも、携帯音楽でも、ヘビーローテーションしている状態でして・・・

本当に楽しみにしてました!!!

hanami01


こころ庵はお客さんでいっぱい。。こころ庵の名物、銘仙の着物を花実さんが着て登場・・

ピアノ伴奏の圭さんも、こころ庵の大家さん提供の「とんびコート」を着て登場・・

これが二人ともよく似合う。。

彼女の歌は、とても自然に近い感じがします。

詩も曲も、とてもスケールが壮大で、心地よい。。



「花実音」を夜中、聞きながら・・真っ暗でポツポツな田舎の空を見ると・・

だんだんポツポツが輝いて、空が明るくなってくるような気になります。


ライブ、本当に感激でした!

詳しくは「こころ庵ブログ」でもチエック。

アルバム「月の娘」はアマゾンでも購入可能!オススメです。

できれば、この音は、広い空の下で聞くのが良いです。

※今後の花実さんの予定紹介
・2010/4/11(日):さくらやお気楽ライブ(17時スタート)
 場所&問い合わせ:喫茶さくらや
・2010/4/11(日):シングル「銀河旅行/HOME」発売!!
 「銀河旅行」はディスカバリーパーク焼津のプラネタリウムにて上映中の
 「夜空を見上げて~137億光年の宇宙旅行~」のエンディングテーマになっています。
・2010/4/18(日):花実LIVE「銀河旅行」(18:00スタート)
 場所:吉祥寺MANDA-LA2・チケット予約:http://www.hanami-music.jp/
・2010/5/15(土):花実星祭りライブinうみえーる(19:00スタート)
 場所&問い合わせ:浜の食べ処 カネオト石橋
※花実さんの幼馴染みで相棒、ピアニスト居圭さんのコンサート
・2010/6/13(日):BunteBlatter色とりどりの小品(15:00スタート)
・場所:こはりどりーむホール(ふとんのこはり2F)
・問い合わせ::喫茶さくらや

・・とりあえず、ディスカバリーパークとさくらやさんに、行ってみるかな。。やま。


Posted at 14:16 | 心を学ぶ | COM(1) |
2009.01.24

建築の自由、放浪の美学

新年から大分、ブログをさぼっていました。。
先日、建築五団体で構成する建築文化研究会の定例講演会に行ってきました。
今年の講演は「象設計衆団」の代表建築家である樋口裕康さん。

樋口さん


講演の題名は「建築の自由。放浪と循環」

■ 建築って好きなことを何でもやればよい。

樋口さんの師匠である「吉阪隆正」さんは、いつもそう言っていたそうです。
「建築は好きなことを何でもやれば良い」でも「造らないことを主張する勇気を持つことも大事」。
そして「世の中わからない事だらけ・・それに興味をもつこと!・・これが発見に繋がる」
さらに「生きているモノに対する情熱を持て!・・・建築も生きている」

これが吉阪流の「発見的方法」。
そして、生きているモノに同じモノは何一つ無く、不連続なものが一体になっている・・「不連続一体」。

■ 生命の記憶

地球には数億年の歴史が詰まっている・・生命には数千年の記憶が刻まれている・・体がそのものが記憶しているのである・・たとえば、人間は、胎児のとき、爬虫類から両生類に変化し、最後に哺乳類になる。進化の歴史をものすごいスピードでたどってから人として生まれてくる。
「建築」も「生命体」である。
生命体であるから、その後、ずっと続いていく・・歴史になってゆくということを考えて造らなければならない。できた後、どうなってゆくか、、どう循環してゆくのか。。

■ 日本の文化

日本には「循環」や「放浪」を「良し」とする文化がある。

「男はつらいよ・・寅さん」のスバラシさ。
放浪し、循環し、美しいモノを素直にとらえる。「家族」「ふるさと」「しあわせ」とは何か?感じさせてくれる。

西洋の空間は、箱の中を詰めている。 日本の建築は、「空っぽ」である。
この「空っぽ」の部分が大事。 建築も建物以外の空いている部分が大事である。
アイテムも日本は固定系でなく、開放的、流動的である。
・イス→座布団
・外ベンチ→濡れ縁
・ベッド、カーペット→座敷、ムシロ

「機能」の決まっている「空間」を並べるムダ。
「空間」とは本来、何でもできる場所である。
そして、そこにいろんなものが飛び込んでくる。
「モダニズム」は色々なものをはぎとってゆく。。だから「モダニズム」には反逆する!
実際、人間の生活空間とは、流動的で複雑で、自由なものだ。

■ 自力建設

自力で造り続ける建築。
知恵と工夫をこらし、情熱を持って建設する。
大人も子供も労働力! そして必ず続けられる人材も造っていく。


◎ ホント、空間について、建築について色々考えさせられる講演でした。。もっと自由でよいのかな・・。。やま。

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Posted at 08:10 | 心を学ぶ | COM(2) |
2009.01.01

初日の出

あけましておめでとうございます!
2008年は大変お世話になりました。
昨年は地元菊川に事務所を開設し、新たなるスタートをきりました。
予想もしていなかった新事務所開設。いろんな面で大変な一年でした。

昨年の正月は、長野、善光寺でした。が、今年は、地元で初日の出を拝みました。

不況もあって、今年はさらに、大変になるでしょう。。
でも、やらねばならないことは決まっている。。
いつもの年より、さらにハッキリしているような気がします。
だから、それをしっかりやっていこうと思います。

↓今年最初の日の出の様子です。



どうか本年もよろしくお願いいたします。

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Posted at 18:24 | 心を学ぶ | COM(2) |
2008.11.27

「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」内山節

「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか・・・」
えっ?昔はだまされていた?ってゆうか迷信では??
そう思いました。私も。。
でも、そんな本のタイトルと、その序文を読んで、内山さんの講演に行くことに決めました。
参加したのはNPOスローライフ掛川で実施している「ライフスタイルデザインカレッジ」の公開フォーラム。
講師は、↓この本の著者。哲学者の内山節(うちやまたかし)さん。 
内山節著本  本の内容紹介はこちら

講演テーマは「 里山の暮らしから新たな価値をみつける 」
内山さんは、群馬県上野村で一年の半分をすごし、その自らの体験や村の人々とのやりとりの中で感じ取った感覚や言葉などから自然との共生や日本人の本質や思想について、難しい言葉ではなく、我々にわかり易い表現で講演してくださいました。

「日本には宗教と違う信仰がある。」

宗教には経典があるが、日本の信仰・・つまりもともと山や水など、自然をそのまま信仰として考える思想には経典はない。 だから対象がはっきり見えるワケではない。
しかし、物事の「本質」は見えないところにある。
そして、日本人はその見えない「本質」によって結ばれている。。
これが、言葉になれば、文化や習慣、儀礼や儀式となるのかもしれない。
だから、全ては見えないが、少しづつ、違う形で見えているのである。。
これが、自然や神や仏やお化けや・・・
そうして日本人は生きてきた。
だから、見えないモノが形になったモノを大事にする。(山や水、仏像や彫刻、建築。。)
だから、見えないモノから発生した型を大事にする。(祭典や儀式、習わしなど。。)

↓講演をする内山節さん。
内山節さん

本質はもともと見えない・・が。見えない本質は色んな形で見えてくる。
見えない本質が言葉となって見えてきたり、見えない本質が行動となって見えてくる。
これによって、見えない本質を垣間見ることはできる。

今の金融不安は、株は全体の2割位しか実際には動いていない。あとは見えないお金ばかり。
本来、株など持っていない一般の人には関係ないハズなのに、巻き込まれてゆく現代。。
では?どうやってゆけばよいのか??

今は、自分と等身大の生活(世の中)ではない。のではないだろうか。。
だから、等身大の世界に戻ってゆく必要があるのかもしれない。。
自然にとっても、人間にとっても、等身大の世界に。。

・・・・見えないモノ。「本質」を昔の人は大事にして、「信仰」として見ていたのかもしれません。
昔から「木」も信仰の対象とされてきました。そこに我々の本質を見ていたのかもしれません。
私が「木」に惹かれるのも、そんな理由なのかも。。と感じました。

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Posted at 01:55 | 心を学ぶ | COM(0) |
2008.11.24

信念とは・・篠原信一さんの話

11月22日は静岡県PTA大会が行われ、参加してきました。(本年、PTA会長なのです。)
大会の中で、柔道オリンピックメダリストの篠原信一さんの講演がありました。
今年は北京オリンピックの解説者としても活躍されましたが、11月から全日本男子の監督となられたそうで、オリンピックや有名な選手の裏話等、ユーモアたっぷりにお話してくださいました。
PTA磐田大会
(↑写真は大会の様子。篠原さんの講演は撮影禁止でしたので・・)
そして、武道家としての熱いコトバもいただきました。
柔道の「一本」とは・・・一発でしとめること・・・だから力だけではだめである。「力・技術・タイミング」全てが一つにならないと決まらない・・・武道は全て一本で決まる。それがスポーツと違うこと。
一本をとろうとあせると、必ず逆にとられる・・・最後の精神力、火事場のバカ力が大事。
ゆとりだとか、自主性、個性を主体にする練習では、その最後の力がでない。
抑圧され、徹底的に追い込んだ状態で最後の最後に力を発揮する・・・だから練習はスパルタでいく!

「日本の柔道は、これから勝利にこだわっていくのか?一本にこだわっていくのか?」
という会場からの質問に、
「あくまで、一本にこだわる柔道をしてゆく。」
という、こちらも、うん。うん。と納得の力強いお言葉でした。

そして、夢や目標を持って進むには・・・「信念」が必要。
信念の「信」は・・・「人」に「言」うと書く。
信念の「念」は・・・「今」「心」と描く。
だから、「信念」とは・・・「今、心に思うことを人に言う。そして、それに向かって行動し、努力することである・・・つまり、有言実行なのである。」

まずは人に言うかぁ。自信がないとなかなか・・と思ってしまいますが、言ったことは必ずやる。続けようと言ったことはすぐやめないでやり続ける。。大事なことです。
でもかなりの覚悟が必要です。

「木」を扱うコト、これも一本勝負。木は刻んでしまえば、やり直しがきかない。
真壁の柱を出すコトや、刻みや塗りなどの職人技は、この武道の心に近い表現が建物にも表れている気がします。
日本建築独特の形は、環境や社会のニーズだけでなく、日本人の心が表現されたものなのかもしれません。


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Posted at 06:20 | 心を学ぶ | COM(0) |