2007.11.11

天然乾燥の木材①

ココロでは、天然乾燥の木材を使って家造りをしていますが、一口に天然乾燥と言って、難しいように聞こえますが、簡単に言えば、そのまま長い時間ほうっておくことです。
しかし、この長い間ほうっておくことが、現在の経済性重視、スピード時代の世の中ではなかなか難しいことになってしまいました。
↓山で葉枯らし乾燥をしている木材
葉枯らし乾燥

家づくりに対してもゆっくり時間をかけて建てる・・という感覚がなくなり、工業製品と同じように買う・・という考えになっています。。そのため、材料のみならず、大工さんの刻みや左官の仕事など、時間のかかる仕事がどんどん排除されているのは本当に残念なことです。われわれ設計に関しても、その時間のかかる仕事の段取りのために図面を書いたり、構造を検討したりすることは、同じように、いやそれ以上に時間がかかることなのですが、なかなか理解されにくいのが現状です。。涙。
木材の話にもどりますが、昔は米松などの外来材も外でよく乾して乾燥させて使ったものですが、今は木材のほとんどが重油等を燃やして強制的に高温で、短期に乾燥させる方法をとっています。。石油を使いますのでもちろん、環境的にはあまり良くないのはおわかりでしょう。。しかし本来、天然乾燥の持つ良さは材芯(丸太の中心)部分の繊維の粘りを残すところにあります。もともと日本の木造建築は、そんな材料の特性を活かすような造りになっています。。つまり、材料の芯部分を残してその繊維の粘りがきくようになっているのです。
一方、人工的、強制的に乾燥した木材は、繊維と直角方向つまり繊維がちぎれるように細かいヒビ割れが入ります。もちろん、天然乾燥の材料も大きなヒビ割れは発生しますが、現場の大工さんに聞くと表面上は綺麗にみえても、ノミで刻んでみると中の繊維がボソボソになって粘りがないことがわかるそうです。。今は伝統的な造り方をする・・といってもこの人工乾燥の木材と天然乾燥の木材(ほとんどないですが)が一緒にになってしまっています。つまり高温人工乾燥木材で、材芯の粘りを期待するようなやり方をやっている場合が多い。ということです。。これはすごく大事なことだと思います。。人工乾燥材は、人工乾燥材にあったやり方があるのです。逆に天然乾燥木材を人工乾燥木材のようなやり方をするのも注意が必要です。(これももったいないので、やりませんが・・)
材料と造り方(構法)、それから建物にかかる時間は、すべてセットであり、それを整理した上で使うべきだと常々思っているのでございます。。。皆様にも理解していただきたいな。。。本日はとりあえずここまで。。
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Posted at 19:44 | 天然乾燥材 | COM(0) |