2007.11.28
ダンボール建築
ワタクシの所属する設計衆団LNでは、子供たちと建築ワークショップを年に1、2回位やっています。そして、2001年の発足から、LNがもっとも主体としてきた素材は「ダンボール」です。
2003年の「スローライフ掛川」で地元子どもたちとダンボールで街を造るイベントを開催したのをきっかけに、地元の掛川、袋井のほか、山口県、東京都、埼玉県、岩手県などでダンボールを使った「建築ワークショップ」を実施しました。ダンボールを使う・・と言っても一般の「工作」とは、全く違う考え方でやっています。
「工作」と違う・・というのは、あくまで「建築物」を造ること。。身近な素材を使って人が入ることができる「建築物」を造るのです。それにはものづくりの集大成である「建築」に携わる者としてのこだわりがあります。
↓袋井市月見の里遊学館で実施した巨大ダンボールドーム

身近な素材を使い、実際に自分の手で造ることにより、自分の生活する「家」や「街」は自分自身で造ることができる・・街は自分で築いてゆくものなのだ・・という事を体感することができます。さらにその出来上がってゆくプロセスの大切さや、出来上がった時の喜びを知ることで、「誰かがやってくれる・・」「自分は関係ない・・」という感覚から「自分がやれば面白い・・」とか「自分が関わってみる方が良い・・」という感覚を持つことができます。 特に純真な子供たちがこの体験をすることは大変重要なことだと我々は思っています。
↓岩手県遠野市で実施した新聞紙葺き屋根のダンボール曲がり家
さて、そんな活動もやっているワタクシですが、先日の浅羽夢市場で興味深いブースを見つけました。。袋井市内(旧浅羽町)のダンボール製造メーカーさんのブースだったのですが、ダンボールで組んだ、テーブルやイスが出現!そこで、ダンボールのクワガタや自動車などを来場の子供たちに造ってもらうイベントをやっていました。
↓ダンボールのイス・・・軽くて、丈夫。。子供たちにも大人気でした。

ダンボールつながり・・ということでLNの活動をその会社の方に伝えたところ・・大変興味を持ってくださいました。ダンボールを家具に・・ということは色んなメーカーでやっていますが、建築に利用するというのはまだまだ少ないです。
有名なところでは、建築家の坂茂氏の紙管をつかった「紙の建築」がありますが、阪神の震災後の仮設建築が主な利用でした。この場合、資材が軽くて施工が容易なことから仮設素材として考えられました。。しかし、この時は、紙管という素材が扱いにくく、しかも外部に利用した為、防水や接合部分に問題があったようです。そして水に濡れた材料の扱いも難しく、解体時の処理も大変だったようです。。
しかし、この軽くて搬送が容易なことや形状や使い方によっては現代ならリサイクルも十分可能であることは、環境やゴミ問題が問われる現在には工夫次第では、面白く利用できる素材だと思います。
・・・・そんなことを、そのメーカーの方にお伝えすると、「ウチは全国に系列の工場があるから、どこか近くでそのようなワークショップをやるときがあったら言ってください。。多少協力できるかもしれません。」と言ってくださいました・・・ありがとうございます!!
これからは、もっと実際の建築に利用できるようなことも考えていきたいと思います。。
ダンボールメーカーの方のお話しによりますと、工場で生産された後の端材や残材は、リサイクル業者にほとんど引き取ってもらえるそうです。建築的に言えばなんと歩どまりが良いのでしょう。。木材もチップにしますが、おがくずや小さな木っ端は、引き取ってもらえません。。養鶏の飼料とか、肥料などバイオ的に処理する方法もありますが、それほど需要がなく、結局、産業廃棄物になる場合が多いです。(昔は燃やせたんですが・・)このあたりは、木を扱う者として何か利用法がないか模索中です・・。良いアイデアのある方。どうぞご提案ください。。
↓こころ現代民家研究所は100%国産材の家造りをしています・・・ということでクリックおねがいします。。

2003年の「スローライフ掛川」で地元子どもたちとダンボールで街を造るイベントを開催したのをきっかけに、地元の掛川、袋井のほか、山口県、東京都、埼玉県、岩手県などでダンボールを使った「建築ワークショップ」を実施しました。ダンボールを使う・・と言っても一般の「工作」とは、全く違う考え方でやっています。
「工作」と違う・・というのは、あくまで「建築物」を造ること。。身近な素材を使って人が入ることができる「建築物」を造るのです。それにはものづくりの集大成である「建築」に携わる者としてのこだわりがあります。
↓袋井市月見の里遊学館で実施した巨大ダンボールドーム

身近な素材を使い、実際に自分の手で造ることにより、自分の生活する「家」や「街」は自分自身で造ることができる・・街は自分で築いてゆくものなのだ・・という事を体感することができます。さらにその出来上がってゆくプロセスの大切さや、出来上がった時の喜びを知ることで、「誰かがやってくれる・・」「自分は関係ない・・」という感覚から「自分がやれば面白い・・」とか「自分が関わってみる方が良い・・」という感覚を持つことができます。 特に純真な子供たちがこの体験をすることは大変重要なことだと我々は思っています。
↓岩手県遠野市で実施した新聞紙葺き屋根のダンボール曲がり家

さて、そんな活動もやっているワタクシですが、先日の浅羽夢市場で興味深いブースを見つけました。。袋井市内(旧浅羽町)のダンボール製造メーカーさんのブースだったのですが、ダンボールで組んだ、テーブルやイスが出現!そこで、ダンボールのクワガタや自動車などを来場の子供たちに造ってもらうイベントをやっていました。
↓ダンボールのイス・・・軽くて、丈夫。。子供たちにも大人気でした。

ダンボールつながり・・ということでLNの活動をその会社の方に伝えたところ・・大変興味を持ってくださいました。ダンボールを家具に・・ということは色んなメーカーでやっていますが、建築に利用するというのはまだまだ少ないです。
有名なところでは、建築家の坂茂氏の紙管をつかった「紙の建築」がありますが、阪神の震災後の仮設建築が主な利用でした。この場合、資材が軽くて施工が容易なことから仮設素材として考えられました。。しかし、この時は、紙管という素材が扱いにくく、しかも外部に利用した為、防水や接合部分に問題があったようです。そして水に濡れた材料の扱いも難しく、解体時の処理も大変だったようです。。
しかし、この軽くて搬送が容易なことや形状や使い方によっては現代ならリサイクルも十分可能であることは、環境やゴミ問題が問われる現在には工夫次第では、面白く利用できる素材だと思います。
・・・・そんなことを、そのメーカーの方にお伝えすると、「ウチは全国に系列の工場があるから、どこか近くでそのようなワークショップをやるときがあったら言ってください。。多少協力できるかもしれません。」と言ってくださいました・・・ありがとうございます!!
これからは、もっと実際の建築に利用できるようなことも考えていきたいと思います。。
ダンボールメーカーの方のお話しによりますと、工場で生産された後の端材や残材は、リサイクル業者にほとんど引き取ってもらえるそうです。建築的に言えばなんと歩どまりが良いのでしょう。。木材もチップにしますが、おがくずや小さな木っ端は、引き取ってもらえません。。養鶏の飼料とか、肥料などバイオ的に処理する方法もありますが、それほど需要がなく、結局、産業廃棄物になる場合が多いです。(昔は燃やせたんですが・・)このあたりは、木を扱う者として何か利用法がないか模索中です・・。良いアイデアのある方。どうぞご提案ください。。
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