2007.12.03

グリーン材と冬季伐採

12月となってしまいました。。今年はあと一カ月。。早いですね。。
12月1日は、浜松市の旧龍山村の山へ。。
木造建築(特に板倉工法)の防火でお世話になってます安井昇さんが所属する「木の建築塾」(代表:工学院大学教授 後藤治氏)の皆さんが伐採体験と製材所見学に東京から二十数名いらっしゃました。
11月に民家の学校で受講生を案内したのと同じ伐採現場で実施。。
樹齢約80年の杉を伐っていただきました。
↓伐採体験をする安井氏
伐採中の安井氏

この現場にくるのも3回目なので、場所も何とかわかります。。。迷わずに。。でも集合時間には遅れてしまいました。(スイマセン。)
何とか・・というのは、山の道は本当にわからない。。
まず目標がなく、同じようような道ばかりの上、山に沿ってぐるぐる山道がとおっているわけですので方向もわからなくなってきますし、距離も把握しにくい。。
前回、先頭で現場に行こうとしたら、別の道に行ってしまい。だいぶ遠回りしてもどりました。。危うく、現場にいけなくなるところでした。(汗。)
この12月の山は、伐採の最盛期です。
木は、水分が少なく、乾燥しやすい冬季に伐採する・・これは昔から言われ当然のようにやられてきたことですが、高温の人工乾燥機の普及によって伐採時期を守らないで関係なく伐採するところが大半です。。さすがに、6月のような梅雨時期から水分がたっぷり残っている8月ごろの期間に伐採することはあまりないようですが(道路をつくる・・とか、工事がらみでの伐採で出てくる木は、その辺・・全く関係なしに伐採され、製品化されます。・・・でも価格が安い。)、実際は8月中ごろから山の木はどんどん伐採をされはじめます。。ちゃんと乾燥できれば良いですが、何も乾燥しないで、山で伐ったらすぐに市場に出されます。そのまま出してそまま売るわけなので乾燥も何もしてません。このような未乾燥の材料を「グリーン材」と言います。・・「グリーン材」と聞くと言葉だけでは、何か良いイメージを受ける人が多いかもしれません。これはホントに言葉にだまされる。。
未乾燥材なので、市場ではかなり安い値段で取引されます。
↓梅雨時期の杉の皮をむくと・・ペロリと驚くほど簡単に皮がむけ、皮の間からたっぷり水がでてきます。。
杉皮むくと

只、これも、たとえば市場で丸太を買った製材屋さんが、ちゃんとその後乾燥してくれていれば良いですが、国産の材が良く売れたころは、そのまま建築現場に出していました。その結果、TVでよくやる建築*メンなどでチエックされるような・・材料が浮いている・・とか、隙間があいている・・壁が変形している・・なんて欠陥住宅は、大体が、そんな安いグリーン材をそのまま使って施工し、その後材料の収縮が激しく、欠陥となってしまうケースです。。我々のようにしっかり乾燥しても、木は収縮をします。100年経った古民家の梁を解体すると数週間で、もう元にはもどらないくらい曲がって変形します。。それだけ木は生きていて、常に水分の吸収と排出をしているものなのです。
ちょっと昔まで、未乾燥材は大工さんが自分の小屋で保管し、乾かして、使うときになって近くの製材屋さんで挽いてもらって使いました。今は、その「近くの製材屋」「保管する小屋」も無くなってしまいました。。ですから、山や市場に出る前の段階で十分乾燥することが大事なのです。
以前、今やっているような「国産材だけの家づくり」をはじめる前。。まだまだずーっと若きころ。。健康にいい。。自然な家づくり。。国産の木でやている。。というログハウス屋さんと仕事をする機会がありました。そのとき、このグリーン材に関して、ログハウス屋さんとやりあったことがあります。それは・・
どんな木材を使うのか。。という段階で、大井川の木を8月に伐採し、そのままログに加工してもう9月にはログハウスを建ててしまおう。。というのです。確かにログハウスは、建て方時と一年後では、階高(1階から2階までの高さ)が木の収縮で15センチから20センチも違います。そのため、建具の上や設備配管、家具などは、その分、上に隙間をあけたり、固定しなかったりしています。。ですが、それも、米松など北米で一度加工され、最低でも一冬越したあと、2ヶ月船にゆられて、その間にある程度乾燥している丸太でさえそのレベルの対策が必要なわけで・・乾燥していない材を伐った後、一ヶ月で建ててしまうなんて・・それでよいのか???と疑問に思いました。(まだそのころは木については全く素人でしたので・・)
ログ屋さんは・・「大丈夫だよ。。」と一言。
やま「でも、水分があれば、カビたりしないんですか??」
ログ屋「あー大丈夫だよ。漂白剤たっぷり塗っとけば大丈夫だから。。」
やま「えっ!!(絶句)」
そこからそのログ屋さんが信用できなくなりました。
あれだけ、自然思考で「木はいいですよ~」といいながら、たっぷり不健康な物を塗って平然としていられる彼を見て・・なんて国産材はいいかげんなんだ!!と思いました。
今考えれば、現在やっている「正しい国産材」の普及への思いはそのころからあったのかもしれません。。
綺麗好きの日本人には、漂白された真っ白な木は、好まれ安いですが、中国などの農薬づけの見た目は綺麗な野菜とかわらない木材が今も普通に流通しています。
そんな、本当に健康素材、自然素材とは何なのか。。これからも正しく伝えていきたいと思っています。

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