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2007.12.09

しずおか木造塾レポート 伊礼智が試みる住宅の標準化

しずおか木造塾2007 第三講座レポート1

12月8日(土)は、ワタクシがスタッフとして参加しております「しずおか木造塾」の第三回講座がありました。
今回の講座の講師は、伊礼智さんと丸谷博男さん。お二人とも建築家、吉村順三氏やOM研究の第一人者、奥村昭雄氏の流れを受け継ぎ、パッシブデザインを主とした建築設計者として全国各地で活躍されています。
伊礼さんは、丸谷さんの事務所に11年勤務され、師弟関係にあたります・・が、会うのは久々のようで、今回のシュチュエーションはとても面白かったです。
自分の設計にも重なる部分、共感できる部分がかなりあって、大変勉強になりました。


伊礼智(伊礼智設計室) 住宅の標準化。プレタポルテの設計作法

「東京町屋・9坪の家」の骨格は「標準化」しながらメーカーや工務店としっかりとした物をつくること・・永く住める家とはどんなものか。小さいけど豊かな暮らしができる。狭小地に特化した家づくり・・というテーマで設計。その流れをさらに「ソーラータウン久米川」では実践。永田昌民氏、相場建設とともに、OMソーラーシステムを入れた17区画の住宅分譲を計画。敷地のある東村山市では、土地付分譲住宅の相場が3600万から3700万。値段が安くなければ分譲は売れない・・・とまわりの不動産関係者には言われたが、一棟、ショールームをつくっていろんなことを試した。費用は約4500万。相場より900万も高値であったが結果としては、他の安い分譲物件が沢山残っているにもかかわらず、全区画売れてしまった。
プレタポルテとは「質の高い既製品」の意味で、建築を「標準化」して良質なローコストを目指した。
しかしすべてをシステム化してしまっては永くは続かない。
「標準化」とは改善の意味で使う。完成度が高く、アベレージの高い仕事をするための手段である。
「標準化」とは仕事のスピードをあげ、その蓄積によりクレームも解消される。
「標準化」とは作風である。あえてやっている。必要がなければ同じでよい。意味の無いデザインはしない。

その後、相場建設では、年間30棟近くを同様の手法で設計施工している。さらに伊礼氏は「ソーラータウン久米川」つくったノウハウを活かし、i-works、i-basic という、工務店とのコラボレーションにより、顔の見える関係だけで家を造る仕事に着手している。
↓講義する伊礼氏
伊礼智氏

プレタポルテの設計作法 ポイントとしては・・
1:最初から木を植えて売る。価格にも反映するが、分譲の場合、見にきた人が環境が良いな・・という印象をあたえる。後からだと絶対植えないので最初から植える。
2:しっかりとしたコンクリート塀やフェンスなどは使わないで、外構はお金をかけずに、生垣やセルフビルドの木塀などにする。緑で外部とのバッファをとる。
3:外観を整える・・屋根勾配を固定。壁は「そとんかべ」の3色かガルバリウムのみ。
4:内装も材料を決めておく。ソーラータウンでは、壁は薩摩中霧島壁。天井は月桃紙(げっとうし)。床は北欧の無垢板か紀州杉の床板。
5:小さな家にかぎる。無駄に大きくしない。・・述べ床30坪以下とする。面積限定により、基本設計程度でも見積ソフトを使用すればかなり正確な概算が産出できるようになる。
6:斬新さでなく居心地のよさを重視。かならずしもすべてがオリジナルである必要はない。それにより若い人でも手が届くコストに近づける。
7:小さくても構造計算はしっかりやり、構造材として使う木材も入れる業者を限定して、しっかり性能を表示した材を使用する。それにより、住まい手の信頼を得る。
8:緑、ブラインド、置き家具、もトータルでいれてしまう。家具は大工と建具屋だけで造る。
9:標準玄関、標準浴室、標準階段、標準洗面所など、設計の標準化を行う。キッチンなども各パーツごとのディテールを決めてある。昔は手描きの時代なので難しかったが、今はCADなので可能。
10:OMソーラーを主としたパッシブデザインで、できるだけ仕切りが少ない家にする。

木造塾レポートつづく・・。

さて、伊礼さんは知る人ぞ知る、ブロガーです。そのアクセス件数は驚異的!
懇親会でも、写真を沢山とっていらっしゃいました。。愛用のカメラはLUMIX。これがなかなかのスグレ物でした。ちょっとほしい。。
http://panasonic.jp/dc/lx2/
↓懇親会での様子。講座では聞けなかった実務の話や事務所の様子などをお話しました。
伊礼氏 懇親会にて

↓懇親会にて、伊礼さんのブログにリンクする許可を得ましたので、リンクさせていただきます。
irei_blog

↓こころ現代民家研究所もがんばってます。・・・応援お願いします。
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