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2007.12.13

日本の家の発明品「炬燵」を考える

民家再生の現場で、床をはがしていると・・・コンクリートの塊が出土。
大工:あーこれ。掘りごたつの跡じゃないかね。。
やま:あ。そうだね。。めずらしいね。
コンクリートで四角形のマス状になっていて、真ん中がすっぽり空いています。
こたつ・・炬燵。大げさかもしれないですが、これは世界に類をみない。暖房器具、最大の発明。。ではないかと。個人的に思っています(笑)。
↓床下からでてきた炬燵の跡
炬燵の跡

ヨーロッパやアメリカから伝来した暖房は、暖炉や、薪ストーブ。床暖房やエアコンなどは、基本的には部屋全体、家全体を暖めることを目的とした道具です。そして、空気を暖め、全室暖房するには、気密の高い、隙間のない家が前提です。外部と内部とは全く別・・という考え方です。一方、日本の家は、もともと気密が低く、むしろ、外気を積極的に出し入れするような考え方でできています。
これは、日本の家が、木や土、萱など、気密がとりにくい材料で構成されている・・ということもありますが、あえて、そんな造りにしている部分もあります。確かに、壁はあまりなく、障子や木戸で構成される日本家屋は、寒い。。冬は大変です。。しかし春、夏、秋は、高温多湿。この冬を前提に気密の高い状態のままの家ですと湿気がこもり、たちまち家の中はカビなどの菌類やシロアリやダニなどの害虫でいっぱいになります。。そして、そのままにしておけば当然、家は壊れます。。戸をあけっぱなしにし、風を通し、湿気をこもらせない。。「夏を旨とする・・」という考え方です。
日本は梅雨や台風など降水量が多く、また、諸外国よりも圧倒的に山が多く、そこから流れる川があり・・その川を利用した水田があり・・まわりに多くの水が存在し、湿気の供給源がどこにでもある国です。先人は、まずその水や湿気と一緒にどう生活するか・・から家を造ってきたのだと思います。最近の「高断熱高気密住宅」は、その湿気を断熱材や気密材、それにエアコンや換気扇などで人間がコントロールできる。。ということが大前提なのです。
夏を旨と・・そうは言っても、やっぱり冬は寒い。。そこで、その部屋ごと、その場所ごと、暖をとる方法がとられました。ですので外国は「暖房」、日本は「採暖」といわれます。また、少しばかり寒くても、自然にまかせ、我慢する。。という日本人の気質もあったのだと思います。
炬燵は江戸時代ごろから使われだしたといわれますが、明治時代からの綿工業の発達により、一般庶民にも綿製品が普及し、さらに広まってゆきました。はじめは、木炭を入れた火鉢を掘の中にいれ、布団で覆ったものでした。それがやがて電気に変わるわけですが、原理や使い方は昔と全く変わっていないのです。それについ最近まで、、まだ今でもあるかもしれませんが、炭や練炭を入れて暖をとりました。ワタシの子供のころも、豆炭といって練炭の小さなモノを、風呂を薪で沸かすときに一緒に焼き、それを鉄の入れ物に入れて炬燵に使っていた覚えがあります。
昔の人は、ホントにエネルギーを無駄につかわないで、工夫と我慢でよくすごしたものです。
今の生活は、その工夫も我慢もなくなってしまったのかもしれません。

本日はここまで・・。

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